DIRTY30プロダンクション株式会社 代表取締役、一般社団法人JDDA 理事、ナイトライフにおける女性の活躍を支援する団体:CHICKS ON A MISSION共同代表。公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会 正会員。
学生時代は、全国高等学校総合体育大会(選手権)、国民体育大会(国体)、全国高等学校選抜大会へ出場するなど、競技選手として多忙な日々を送りながら、2024年パリオリンピック競技大会に種目の追加が決定したブレイクダンスにも没頭。また大学進学と共に、都内の放送局等にアシスタントとして勤務しながら、印度哲学、宗教学を専攻し、院生とともに研究 (心理人類学、文化とパーソナリティ論)に勤しんだ後、渡印。以降は、ロンドン・デリー・ロサンジェルスで、文化、エンターテインメントへの知見を深める。
Derrick May、 Claud Young、Nicky Romero、Poter Robinson、Dannic、LOST FREQUENCY等、世界的な DJ やアーティストのインタビュー、取材、国内外の音楽家との対談等多数。DJとしては、年間240本以上のプレイ、多様なジャンルに対応した DJプレイを行う。2018 年には、COLDFEET の Watusi と共に プロデューサーユニット【NAZWA!】を結成。
ロンドンを拠点とするダンスミュージック・プラットフォーム 【RONDO】でTechno チャート上位にランクイン、2 年間に渡る東南アジアツアーで、ジャカルタ-ホーチミン-ハノイ-シンガポール、インド等でアクトを披露。
2021年「いとうせいこう is the poet with 満島ひかり『Verse 2』」@ブルーノート東京公演でプレイ。
コロナ禍には、「#SaveTheDance 」オンライン署名活動、ロビーイング活動を指揮する。若い世代が従事する分野のエンターテインメント、文化芸術の窮状を行政府へ直訴し、エンターテインメント・シーンの支援拡大、若者の文化芸術文野の振興に寄与。著作権及び、著作隣接権の権利者、音楽権利者団体から特別な了承・協力を得て、著作権・著作隣接権の時限的な協力体勢によるライブ DJ 配信事業「Japan DJ.net-ONLINE-」実施。国内最大級のダンスミュージック・イノベーション「TOKYO DANCE MUSIC WEEK」実行委員長。
1980年5月1日生まれ。
1980年、音楽一家に生まれ、9歳でNYへ移住。
1997年、16歳で「Ryuichi Sakamoto feat. Sister M」名義で歌手デビュー。以降、本名で本格的に歌手活動をスタート。
音楽活動に加え、執筆活動、ナレーション、演劇など表現の幅を広げ、ラジオではTOKYO FM他全国ネットの「ディアフレンズ」のパーソナリティを2011年より担当。村上春樹さんのラジオ番組「村上RADIO」でもDJを務める。
ユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」としても活動。 2020年、森山開次演出舞台『星の王子さま-サン=テグジュペリからの手紙』に出演。 2021年、ニューアルバム『birds fly』をリリース。
動物愛護活動をライフワークとし、著書「ネコの吸い方」や、愛猫“サバ美”が話題となるなど、“ネコの人”としても知られる。児童虐待を減らすための「こどものいのちはこどものもの」の発起人の一人でもある。2015年に長女を出産。猫と娘との暮らしも日々綴っている。
2022 年 1 月 29 日、デビュー 25 周年を迎え、アニバーサリーイヤーに様々なプロジェクトが計画中。
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六本木アートカレッジSPECIAL1DAYの4時間目は「東京2020パラリンピック」の開会式で“パラ楽団”のボーカルを務めたミュージシャンの坂本美雨氏と、DJやラジオMCを務める傍らコロナ禍のエンターテインメントシーンの支援活動を行ってきたNaz Chris氏にご対談いただきました。テーマは「わたしの奥に響く音に耳を傾けて生きる」。コロナ禍における音楽をめぐるお話の中で見えてきたものは、個人的で、それゆえに普遍的な力をもつ、音楽の姿でした。
坂本
私は両親がミュージシャンなのですが、音楽制作をしていた父が歌い手を探していた時に、たまたま私の声を使ってもらった。それがデビューのきっかけでした。シスターMという名で始めて、今年で25周年になります。丁度1月から25周年目に入ったのですが、4月1日に記念のシングルを配信で出します。これは「かぞくのうた」という作品で、数年前に出した曲に新たにストリングスを入れてドラマティックにしたものです。世武裕子さんがフィーチャリングしています。丁度昨日は香川でライブがありました。これまでの20年間はいろいろな土地を巡って、ずっとライブしてきましたので、「ありがとう」と「ただいま」を伝えに、また色々な土地を巡りたいなと思っております。そんな25周年の始まりを過ごしています。
Naz
ありがとうございます。昨年、ソロ名義としては6年半ぶりとなる新作がコロナ禍でリリースされています。アルバム『birds fly』。こちらはどういう経緯で作られたのでしょうか?
坂本
これは自由学園明日館という、築100年ほどの建物で収録したものです。元々とても好きな空間で、最初はそこでライブをやろうという企画でした。そこから色んな新しい出会いがあって「よし、ここでレコーディングをしよう!」ということになりました。なので、レコーディングと撮影を同時進行でやっています。編集したり修正したりすること無く、生演奏をそのまま封じ込めたアルバムです。
Naz
オールファーストテイクアルバムということでしょうか。
坂本
そうですね。全6曲をそのスタイルで、朝9時から夜9時くらいまで掛けて録りました。このアルバムも映像も全部がドキュメンタリーというか、その日に私たちがこの体を持って同じ空間に居たからこそ産まれた音、音の粒が聞こえるような、そこに包まれているかのような、それゆえ特にヘッドホンで聞いていただくと音響というものが感じられる作品になったと思います。
Naz
今、音楽そのもの、レコーディングされた音そのものが全てファーストテイクでドキュメンタリーだと仰いましたが、このアルバムは一曲一曲に情景があって、たゆみない温度感があります。それはなぜかといえば、やはり歌詞の力だと思います。『birds fly』に収録されている「story」という曲の歌詞なのですが、「遠く遠く離れた場所で 同じメロディー聞いていた 君は屋根に登り 私は庭を眺め そこにはいない誰かを呼んでいた ずっと同じ空の下にいたなんて あぁ 知らなかった」。私はこの曲を初めて聞いた時に、自分たちは空で、音楽で繋がっているのだったということをふと思い出しました。このコロナ禍で、ソーシャルディスタンスやリモートという言葉が生まれ、人や物や音楽との距離が開いてしまいました。人を集めそのパワーで、お客様と私たち、お互いが生かし生かされている文化、音楽、芸術、ライブエンターテイメント。これが一度全部ストップしてしまった中で、繋がっているということを忘れそうになっていた時にこの曲を聞き、私は心から歌詞のもつ力を感じました。
坂本
嬉しいです、ありがとうございます。
Naz
2011.3.11(東日本大震災)の時もそうですが、私は自分たちこそが、音楽で人を元気付けられると思っていたのに、日常生活が全て無くなると(文化芸術が日常に入り込む隙間もなくなり)、自分たちの無力さを痛感せざるをえませんでした。コロナ禍でも、音楽の力とかエンターテインメントの力を信じられなくなった、疑った時期が、ほんの一瞬だけありました。実際、美雨さんはいかがでしたか?
坂本
無力感というものはすごく感じましたけれども、ただあの頃は本当にいろいろなミュージシャンが、インスタライブをしたりリモートでなんとか音楽制作をしようとしたり、あるいはいくつも動画が重なって1つの曲になるというような、新しい形の共演を数週間のうちに生み出しましたよね。だからこそ、繋がりたい、一緒に作りたいんだという思いをより感じた期間でもあったわけです。人間の本質としては、やはり誰かと繋がりたいし、繋がっていると思えたら、心から喜べる、そういうものだと思いました。芸術だけではなく、友達同士でも美味しい物を贈り合ったりとか、誕生日になんとかお祝いをしようとして気持ちを届けたりとか、人はなんとか道を見つけるものだなという希望も感じました。
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Naz
では、まずは美雨さんのご活動について、お話を伺いたいと思います。