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第1回セミナーの登壇者は、本シリーズディレクターに就任した遠山正道氏(株式会社スマイルズ代表取締役)と、南條史生氏(森美術館館長)。
遠山氏は、99年に「Soup Stock Tokyo」をオープンし、2000年に三菱商事初となる社内ベンチャー「スマイルズ」を設立しました。「Soup Stock Tokyo」の企画書には「スープストックはスープを売っているけれどもスープ屋ではない。スープを媒介に人との『共感』の輪を広げたい。」と記したと言います。数字やロジックだけで人は動かされない、本当にやりたいことや、背景にあるストーリー・意義を強いメッセージとして発すること。それが共感を呼ぶ出発点になります。
スマイルズはそれ以降も、“サラリーマンを自由にするためのネクタイ専門店”「giraffe」や、“愛着あるものをストーリーごと次へ渡していくリサイクルショップ”「PASS THE BATON」など、人々の共感を得る事業を展開しています。
さらに現代アートのコレクターでもある遠山氏は2016年に“自分が国内外のアート関係者を連れていきたくなるような場所に”と中目黒高架下に“ARTとLOVE”をテーマにしたレストラン「PAVILION」をオープンし話題となっています。
どの事業も表面に見えることではなく、裏にある価値感が重要だという遠山氏。アート作品についても同様に、目に見える作品だけでなく、どんな素材を使うのか、展示されたあとはどうなるのか、など一連のアート活動として捉え考えられることが必要になってくるのではないか、と語ります。
本セッションでは、アートを取り入れたビジネス展開をする遠山氏と、ビジネスパーソンに“美学”の重要さを伝えるべきだと語る南條氏が、アートとビジネスがどう補完し合い、新しいシーンを切り拓いていくべきか、語り合います。
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